あゆみ その3
《パピ子 その試練》
      
 
スウェーデン留学中の始めの頃には、まめに写真を送ってくれた家族も、だんだん、だんだん筆不精の本領を発揮してくれて、さっぱり送ってくれなくなりました。

何回も何回も催促をして、1999年の2月にやっと送られてきた写真を見てびっくり!

「あゆみ その2」の頃の写真と全然違う!

立派なパピヨンになってる!!

健康に育ってくれた嬉しさと同時に、成長の過程を見守れなかったことに、一抹の寂しさも感じたものでした。

ところが、この後大変なことが起きてしまったのです…

1歳のお誕生日も間近です
一人前のレディになりました。

ギプスをかじって取ってしまうので、エリザベスカラーも外せなかったのです
これだけはならないように気をつけていたのに、骨折をしてしまったのです。
食が細かったパピ子は、骨も異常に細く「骨折しやすいから気をつけなさい」と何回も獣医さんにいわれていたのに…
妹はその当時行きつけの獣医さんに駆け込んだのですが「ウチでは診れない」と言われ、泣きながら車を運転して別の獣医さんに行きました。(そこに今でもお世話になっています)

あまりに骨が細いので、骨を金具で繋げる通常の手術ができませんでした。ギプスで固定して、自然に骨がくっつくのを待つしかなかったのです。
パピ子は3本足での生活を強いられる事になりました。

幸い順調に骨はくっつき始め、私が留学1年目を終えて、夏休みに帰国した時には、ギプスを外す事ができました。


それなのに…

再び同じ場所を骨折してしまったのです!

久しぶりに自由になった嬉しさと、もしかしたら家族(わたし)が帰ってきた事に興奮して、ある日家の中を走り回って転んでしまったのです。
「きゃん!」という鳴き声のあと、壁にもたれて左前足をあげたまま震えているパピ子。
まさか、まさか、まさか…

レントゲンを撮り終った獣医さんから「残念ですが…」と告知されたときには、貧血を起こして診察室でへたり込んでしまいました。

自分なんか帰ってこなければ良かった。

後悔してもパピ子が再骨折したのは現実です。
彼女はまたギプスと、エリザベスカラーの生活に戻ってしまいました。散歩にも行けず、一日中サークルの中で軟禁状態です。
当然ストレスもたまります。

「時々サークルの中に入って抱っこしてあげてください」
獣医さんからのアドバイスでした。

私にはそんな事ぐらいしかできません。
サークルの中で抱っこすると、パピ子は確かに元気な右の前足に力をいれて、ギュッと抱き返してくれました。
  


こんな、お姉ちゃんでごめんね…





妹ご自慢のベランダ・ガーデンにて 元気になった! ここでの日向ぼっこは超気持ちイイよ! お気に入りの場所で

一時は「もう4本足では歩けないかもしれません」
と、獣医さんに覚悟を促す診断もされましたが、パピ子はがんばりました。

骨は完璧には元通りにはなりませんでした。
折れた部分は軟骨のようなものに覆われて辛うじてくっついているという状態です。
足も曲がったままです。

でも、ギプスは取れてパピ子はまた自分の足で外を散歩できるようになりました!
こんな当たり前の事が、こんなありがたい事だったなんて
そして、健康が何より大事なんだって
痛感した1年でした。



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